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登山や旅行、たまに動画編集をつらつらと。

【DAY2】目指すは天を衝く穂先!!突き進め東鎌尾根【大天井岳~槍ヶ岳】

 

 

 

どうやら自分はまだ描き続けるつもりらしいです。和泉です。

 

北ア横断記事のパート2となります。

 

前回、中房温泉から大天井岳への記録をしてみましたので

まだ読んでいないよ!ってからは下記リンクからどうぞ。

 

izumiyama.hatenablog.com

 

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DAY2の軌跡。

さて今回は、大天井岳・大天荘のテン場からスタートし、喜作新道・東鎌尾根を経て槍ヶ岳山荘のテン場まで歩を進めます。

 

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 朝ご飯はpaletteというフェットチーネの乾麺に、1人前のパスタソースを6つずつ持ってきております(元々の山行計画が5泊6日なので)。

 

https://nisshin-foods.jp/mama/lp/palette.html

パレットの概要はこちらから。

本日はアラビアータのパスタと相成りました。

 

パスタといえば、水戻しパスタをしている人を登山界隈でよく見かけるようになりました。 あれもよく考えられていて、ジップロックなどからの浸水がなければ非常に優秀かつ登山飯の可能性を大幅に拡大してくれる調理用ですよね。

 

自分が持って行ったpaletteは言ってしまえばインスタント麺なのですが、

水の分量さえ調整できればゆで汁を生成することなくパスタが食べられる優れものです。

クッカー入れた麺の厚さの約半分くらいの水を沸騰させ、麺に水を吸わせながら茹でていきますと、結構なスピードで水がなくなっていきます。

もう少しで焦げ付くかなという一歩手前で火からおろし、パスタソースの元を投入。

混ぜ合わせながら余熱で味を馴染ませると、とてもいい具合にみずみずしくもっちりとしたパスタに仕上がります。

 

今回3泊4日でテントの中で調理した回数は7回ですが、ガスが切れるということもなかったので、パスタと言えどそこまで燃料を消費せずに済むというのもポイントです。

 

かる~くご紹介しましたが、割とこの調理法をやってる人はいるかと思いますので、

ご参考まで。

 

 

 

本日の起床時間は午前2時。

このアラビアータの付属の唐辛子のあまりの辛さにむせ返り、隣のテントの人を起こしてしまった挙句「大丈夫ですか?」と心配されることがありました。

 

いや、正確に言えば、唐辛子がまず喉の変なところに入って咳き込み、その反動でスッと息を吸い込んだところ今度は喉から鼻の奥の方に移動した唐辛子。

 

なんとか救出に成功したころには、汗だらだらで目が冴え切っておりました。

唐辛子を使用した料理は目が覚めますが、こんな事故も起こり得るのでご注意ください(唐辛子、俺が一体何をしたって言うんだ……)。

 

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まだテントの明かりがまばらな午前3時半過ぎ、出発です。

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大天荘も一度小屋泊してみたい山荘の一つですが、予算が足りないのでまた……。

 

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大天井ヒュッテに下るガレ場。気をつけて行ってきますよ!

 

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 ビックリ平。さほどびっくりしないけど、稜線に出るので視界が開けます。

 

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月を追いかけ、薄く朝焼けに染まる槍へと喜作新道を進みます。

 

写真取れてなかったのですが、ちょうどこの写真の遥か右下の方に目をやると、北鎌尾根に取り付かんとするヘッドライトの列が沢山見えました。いつかはあそこから……。

 

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Patagoniaって感じ(伝われ)

 

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いつ見ても、ド快晴の朝日は気持ちいいものですね。

この瞬間までは、自分の運動量のみで熱量が得られていたところに、肌に覆いかぶさるような温かみが沁みてきます。キンっとした冷たい風が心地良い。

 

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05:15 赤岩岳山頂。

この辺でかなり明るくなってきました。

 

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憧れ続けた槍ヶ岳。象徴となるべくして生まれてきたような姿です。

 

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西岳ヒュッテ到着です。画像右側から稜線を進んできて、ここでくの字に曲がり小屋の左側からいったん下りに入ります。

 

ヒュッテ西岳へ着く前、登山道上方のブッシュがガサガサしており、

熊!!熊だよアレ!!熊!!!

と某ミスターよろしく心の中で騒いでいたのですが、

普通に猿でした。

 

トラでも鹿でもなかった……。

 

ただ、猿が移動するときの落石がかなり多かったので

10分ほどタイミングを伺っていて時間をロス。

 

猿でも5匹もいたらこええよ!自分より上にいんだもん!!不利!!!

 

北アルプスの稜線上ですら猿が上がってきていることに驚きでした。

 

 

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小屋の奥にはテン場があります。とても落ち着いた雰囲気を感じたので、今度ここに泊まってみたいなと思える小屋でした。

 

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一度こんな感じのはしご場があったり、東鎌尾根がスタートした感がありますが

ヒュッテ西岳から結構下ります。ぐぬぬ。。。

 

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突然の悲報なんですが、スマホで撮ってた画像以外にもアクションカムで写真を撮っていた部分があります。

そのアクションカムに入っていたSDカードが復旧できなくなってしまったので、こんな感じの逆光写真を使うほかないことをご了承ください。。。

 

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東鎌尾根のちょうど中間地点くらい。

影のグラデーションというか、光の筋が美しいです!

 

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キレてる!!キレてるよ!!!ふくらはぎキレてる!!

 

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徐々に近づくにつれて、その穂先のデカさが身に染みて分かってきます。

まさに山が迫ってくる感覚。

基本的に東鎌尾根はヒュッテ西岳から一度下った後は、ほとんど槍ヶ岳へ向けて高度を上げていくだけなので、結構きついです。

道自体は、まぁ岩稜ってほどでもないけれど、不慣れな人は時間かかるだろうって個所は何個かありましたし、梯子は団体さんがいると渋滞です。

 

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槍ヶ岳へ向かって左下は槍沢ルートが広がっており、ババ平キャンプ場が見えたりするのですが、正直槍沢の方がぐいっと高度を上げる分体力的にきついんじゃないかと思いました。

 

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09:00 槍ヶ岳山荘に到着。撤収するテント泊、小屋泊の人たちが多い時間帯です。

 

実はこの日、にっけるさんとあたりさんという方々とこの槍ヶ岳山荘にて待ち合わせをしていたのでした。

お二人はニコニコ動画に登山動画を投稿している人たちで、今回はそれぞれが別々のところから来ました!エモい!!

 

どこから来たかは、彼らが自分たちで動画化することだと思いますので、

そちらをご覧頂ければと思います。

 

にっけるさんの投稿動画

https://www.nicovideo.jp/mylist/63947720

 

あたりさんの投稿動画

https://www.nicovideo.jp/mylist/63164102

 

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無事、槍ヶ岳山荘にて邂逅。

ここのテン場はお金払っておけば事前に1区画確保できるので、この日1番早く着いた僕が2人分抑えることが出来ました。

 

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山頂写真は生憎ぶっ壊れたSDの中なので割愛。。。

夕暮れまでゆったりまったり過ごします。

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 みんなが同じ方を向いて夕日を見守っています。

 

この瞬間はほんとに、山をやっていて良かったと思わず口にしてしまう程好きな瞬間です。久々に涙が出ました。

 

いい写真を撮るには、その時その場所にいること自体が大事なんて言いますが、写真じゃなくてもまさにそうで、その瞬間に立ち会えるのがどれだけ貴重な事か。月並みですが、山に出会えて本当に良かったと思います。

 

明日は行程がきつめなので、夜のうちににっけるさんとあたりさんにはお別れの挨拶をして、就寝しました。

 

次回は、日本最後の秘境と名高い、雲ノ平を目指します。

 

DAY3へ続く。。。