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登山や旅行、たまに動画編集をつらつらと。

【丹沢to高尾】丹沢の玄関口から高尾山に登ってみた【TTT】

 

4月。

だいぶ前のことですが載せずにはいられない良い思い出なので書きます。

 

 

高山ではまだまだ残雪期が続く時期ですが、

低山では徐々に雪が融け始めてくる頃合い。

 

ロングトレイルや縦走が好きなので、どこか関東近郊でロングルートはないものかと

ヤマレコやらYAMAPやらの山行記録を眺めていました。

 

そんなとき目に入ったのはこんな文字。

 

 

 

「TTT」

 

 

 

丹沢to高尾、を略してそう呼んでいる人がいた。

 

 

 

 

ん?

 

 

 

 

 

丹沢と高尾って、地図分かれてるよね?

 

 

 

頭がバグりそうになりますが、読み進めていくと合点がいきました。

 

 

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丹沢to高尾実施後のログ。意味わかんない。

まずはこちらをご覧ください。

これは山行後の実際のログになります。

 

スタートは丹沢の玄関口、大倉。

終点は高尾山。

 

まず、大倉からストレートに大倉尾根を登って塔ノ岳へ行きます。

関東にお住まい、特に神奈川にお住まいの方であれば好きですよね?バカ尾根。

 

最近大倉尾根タイムアタックしてる方々をよく見かけます。

トレランであれば1時間半行けるどころか塔ノ岳バカ尾根往復2時間切りとかいう

化け物がいたりする魔境です。

みんなドMだなぁ信じられないや^^

 

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んで、丹沢山蛭ヶ岳と来て姫次という分岐に到達します。

これは言わずと知れた、丹沢主脈縦走のルートです。

 

この姫次から焼山方面に行く道(北東方面)、

既に東海自然歩道の一部です。

 

丹沢主脈縦走を経て東海自然歩道を高尾山まで繋ぐ。

地図とにらめっこしている山屋であれば思いつくのは必然ですね!!

 

 

 

 

 

実際にやるかどうかは別として……。

 

 

ナイトハイク開始

 

やってきました渋沢駅。祭りだ祭りだ!!

 

 

ここから登山口の大倉バスターミナルまでバスが出ています。

 

現在時刻22時。

バスはありません。

 

せっかくなので、渋沢駅高尾山口駅までの計測にしよう!!となりまして

大倉まで歩くことになりました(死んだ目)。

 

そうそう、今回の丹沢to高尾、もとい渋沢駅to高尾山口駅ですが

当初はトレラン装備で駆け抜ける予定でした。

YAMAPに記録を載せている方も、トレランでやっているし

とりあえず先駆者のレギュレーションに倣っておこうと。

 

ここで思わぬ事態が発生します。

 

まさかの降雪です。

 

こんなことある?ってタイミングで、この山行前の平日にもふっと降ってしまいました。雪。

 

延期をしようかとも思いましたが、雪の丹沢主脈は経験済み。

アイゼンをガッツリ使用するというよりは、チェーンスパイクが活躍する方が多い。

 

ちなみに、なぜ高尾から丹沢へ行かないかというと、

雪山装備の状態でCT20数時間以上ぶっ通しで進むことになり、焼山から登っていくころには睡眠不足の影響が出始めます。そんな中雪のついた稜線を通行するリスクが非常に高いのではないかと判断しているためです。あとは単純に山塊がでかいので遭難した場合の脱出が困難になりやすそうだという危惧もあります。

 

石砂山、石老山、嵐山、小仏城山、高尾山に置いて睡眠不足の状態で道迷い等のリスクは考えていないのか、という意見もありそうですが、この辺りは一度登って降りると舗装路へ繋がるので、エスケープが容易なこともあり上記判断に至っております。

 

 

というわけで、雪山装備状態での丹沢to高尾がスタートします。

渋沢駅22:12計測開始です。

 

渋沢駅蛭ヶ岳 

 

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大倉バスターミナル。明かりはついてる。


チェーンスパイク・またはアイゼンを履くことが想定されているので、足元は登山靴。

バカ尾根までのためにトレランシューズでも持ってくればよかったなぁと思いますが、雪山装備というか防寒具が嵩張って重いので、多少仕方ありません。

 

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大倉の登山道入り口。時刻は23:19です。

歩きなのでここまでのんびり体を温めながら歩いてきました。

 

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堀山の家。00:36。

やばい。夜の山めっちゃ怖い。

 

いや、10分くらい歩いてればだんだん慣れてくるんですが、

初っ端がマジ怖い。何回ナイトハイクしても慣れないこの怖さ。

1人で来なくて良かった。。。

 

 

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バカ尾根からの夜景。

暗いしスマホしかないので写真も少なめでお送りしてます。

もうこの辺まで来ると、あんまりうっそうとした感じでもなくなって来るので

テンションMAX~!

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立山荘。ここの月見うどんはとても好き。

立山荘まで来ました。時刻は01:24。

ナイトハイクはどーしてもタイムが遅くなっちゃいますね。

風が割と出てきたので、フリースを着込みソフトシェルを羽織ります。

 

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金冷し01:45。

塔ノ岳山頂は動画を軽く撮り、さっさと次へ進みました。

(写真なし)

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丹沢山03:14。

一気に丹沢山まで。塔ノ岳から主脈に入るところでチェーンスパイクをつけています。

積雪はだいたい20cm~30cmくらいで、道を外すと脛までずぼっと行く感じ。

 

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鬼が岩04:28。

鬼が岩をしれっと通過した時点でだんだん明るくなってきました。

唯一心配していた箇所がこの鬼が岩だったので、そんなに鎖が埋まっちゃってるってわけでもなく滑らないように注意していれば問題ないレベルでした。

 

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4月の富士山。まだまだ雪の世界。

この主脈から見る富士山が個人的にとてもお気に入りです。

やっぱり冬景色は良いもんですね。山が映えます。

 

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夜が明けていく。たまらなく好きな瞬間。

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蛭ヶ岳までもうちょっと。

 

蛭ヶ岳セブン-イレブン 相模原津久井青野原店

 

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蛭ヶ岳山頂。ブレてる。


やっと明るくなってきたとこで蛭ヶ岳山頂に到着。

時刻は05:03です。さむい。

 

そろそろ日の出が拝めそうなので、蛭ヶ岳山荘の陰で風をやり過ごしながら

待機することに。

 

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蛭ヶ岳山荘。

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夜明けのグラデーションってなんでこんな美しいのでしょう。

 

山頂で見る日の出はほんとに最高です。

 

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で、出た~~~~~~~(^O^)(^O^)

 

日の出を見たので、すぐ出発です。

まだ半分も歩いていないのですから。

 




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しばらく焼山方面へと降りていきます。

振り返ったところで1枚。

 

やはり蛭ヶ岳以北は積もりますね。

 

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陽が差してきました。

トレースも数人分ありますが、やはり蛭ヶ岳までの道よりは入山者が少ないように感じます。

 

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姫次到着。

07:06姫次に到着しました。

 

冒頭でも触れたとおり、ここからは東海自然歩道へと合流します。

 

ちなみに、姫次から焼山方面の逆方向への東海自然歩道

袖平山を通過し、一度稜線から降り、

畦ヶ丸へと登るルートをたどるようです。

 

東海自然歩道についてはこちらから。

www.tokai-walk.jp

 

焼山まで4.9km、またまたひたすら下っていきます。

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同行者。寝るな。

ここまでの所要時間としては約9時間。

行動食をこまめに食べながら進みます。

 

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08:14焼山通過。

もうだいぶ雪も解け始めてきまして、

かなり歩きやすくなってます。

 

それとともに標高も落ちているので、

冬山用の防寒具がだんだん要らなくなってきました。

 

積雪のある状態で高尾まで行くとなると、

上は冬だけど下は春。みたいな感じなので

後半は装備がどうしても邪魔になるんですね。

 

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焼山から下山すると桜が咲いてるんですもん。

 

ここから一気に春の装いに。

 

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焼山から下山してきた所にある完璧なエイドステーション。

東海自然歩道で高尾山まで繋げるには、一度この道路を横断していく必要があります。

 

このセブン、位置が絶妙すぎて

まるで丹沢to高尾のために建設されたとしか思えなかったです。

 

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時刻は10:00頃。ここでガッツリとエイドを行います。

 

カロリー消費が半端ないので、

カツカレー、おにぎりを確か2つくらい、コーラ、ミルクレープ的な甘くて美味いコンビニで売ってる奴を摂取した記憶があります(かなりおぼろげ)。

 

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バカンヌ村、もといバカンス村方面へ下ります。

 


セブン-イレブン 相模原津久井青野原店~相模湖

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バカンヌ村への舗装路を下っていくと、満開の桜が出迎えてくれました。

 

季節は春。

 

嵩張るフリース。

 

桜舞う東海自然歩道

 

場違い感が否めない。。。

 

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道志川をにかかる橋を渡って、石砂山を目指します。

 

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石砂山登山口。10:25。

この辺からマジで写真撮るのがどーでもよくなってきていて、

全然途中の道とかが映ってません。ご了承のほど。

 

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石砂山登頂。11:25。

ここまで丹沢主脈を越えてきているからなのか、

1時間もかからない階段の登りが大倉尾根よりきつく感じました。

この石砂山の登山道、階段の一歩一歩がクソでかいんです。

 

たぶんここに階段設置した人は2m20cmの怪人です。

間違いない。

 

 

 

※2m20cmの方いらっしゃいましたらごめんなさい。ゆるして。

 

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石砂山を下山して再びロードへ。

 

石老山をここからまた登ると思いきや、ロードに逃げて石老山を巻くことに。

2人してぶちぎれておりました。

 

「どうせお前(石老山)も!!石砂山みたいに急登なんだろ!!」

「登ってなんかやんないからな!!!べー!!!」

 

小学生でしょうか。

いいえ、誰でも。

 

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そんなこんなで歩いていると、これわかりますでしょうか。

 

 

「城山 7.0km」

 

 

って表記をようやく見つけることができまして、少しテンションアップ!

 

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その前にまずは、嵐山の攻略にかかります。

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相模湖だアアアアアアアア!!!!!!

 

 

12:56 ついに相模湖にご対面。

 

残るは嵐山、

越えていくと憎き小仏トンネルでおなじみの

小仏城山への登山口が見えてまいります。

 

その後はひたすら東へ。

高尾山を目指すのみです。

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嵐山山頂。

14:00 嵐山山頂到着。

相模湖の展望がありますが、滞在時間1分で下山路へ。

 

おにぎりを食べていた山ガール二人組の方、

すたこらさっさと山頂を後にする我々を変な目で見ないでください。。。

 

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嵐山を下山し、相模湖を越えて、城山へ。

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東海自然歩道をたどります。

 

 

城山~高尾山口駅

 

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小仏城山。

見えますでしょうか。。

 

時刻は14:30頃。

 

行く手を阻む城山が、疲弊しきった我々には

アイガー北壁かのごとく高く聳え立って見えます。

これは幻覚か……??

あんな登攀はもう無理だ……。

 

そんな気分にさせられます。

 

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いざ、2.3km先の城山へ。

 

 

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……はい。

15:56着です。

 



気力で登っている僕らには、途中の写真なんてありません。

 

小仏城山に到着しました。

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あれ?なんか余裕そうな感じで座ってない?

 

 

って見えるんですが、

正面に回ると阿修羅の顔をした2人が鎮座してるだけです。

 

 

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なめこ汁がもうないというので、余ってたおでんを頂きます。

 

食えるもんなら何でもいいっす。はい。

 

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高尾山までは特筆することはありません。

17:03着です。

最後の階段がつらい位です。

 

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そうそう、こちらの写真。

 

高尾山の山頂からの遠望です。

 

矢印で示しているのが、どうやら蛭ヶ岳らしいです。

 

 

 

 

 

 

ばかたれ。





 

もうこんな時間になってしまっています。

まあ、CTは巻いているので十分時間はあるのですが、

陽が長くなってきているのでありがたいですね。

 

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高尾山口駅。今回の山旅の終着点。

下山は長くはなりますが舗装路に行きたいということで1号路にて下山。

 

18:08、ついに高尾山口駅に到着いたしました!

かかった時間は19時間55分。

歩き通しているにしてはまあまあじゃないでしょうか。

 

 

ロングトレイル

 

この山行を通して、悔しいですが自分がロングトレイルが好きなことに気が付きました。

 

関東で長く繋げられるところだと、

奥武蔵主脈とかも面白そうですね。1日で行けるみたいですし。

 

そもそもテン泊縦走がお気に入りになっているので、

山々を繋いで渡り歩いていくのがとても性に合っているのでしょう。

 

今回のTTTも、トレランであれば10時間ほどで行けるそうなので

興味が湧いた方は万全の準備と共にチャレンジしてみては如何でしょうか。

 

長くなりましたがここまで。

 

またね。