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登山や旅行、たまに動画編集をつらつらと。

【沢登り】魚野川水系 仙ノ倉谷 西ゼン【平標山】

魚野川水系 仙ノ倉谷 西ゼン

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遡行グレード:2級上

日程:2020.10.18(日帰り)

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夏の九州遠征を終え、自分の登山人生の中で一つの扉が開かれました。

 

登山形態の一種である、沢登りです。

 

九州遠征では、大崩山の祝子川本流ゴルジュへ向かいました。

 

izumiyama.hatenablog.com

 

 

izumiyama.hatenablog.com

 

沢登り二回目にして、こんなきれいなところに行っていて和泉さんほんと贅沢っすよ、なんてtakaさんにも言われましたが、そんな素敵な世界に誘ってくれたのもあなたなんすよ、感謝してます。

 

ということで、2019年にサマン谷、2020年の8月に祝子川本流ゴルジュと関東に住んでいるのに初回と2回目がどちらも九州での沢登りという意味わからない始まり方をしている私ですが、ようやく本州の沢ということで仙ノ倉谷・西ゼンへとお誘い頂きましたので、その記録とします。

 

ちなみに、ダイジェスト動画として下記をアップロードしているので

雰囲気を見てみたい方はぜひ!!

 


【仙ノ倉谷 西ゼン】遡行記録・ダイジェスト

 

 

西ゼンってどこ?

仙ノ倉谷・西ゼンは谷川連峰・平標山と仙ノ倉山の間を北側から稜線に乗り上げる、魚野川水系の沢です。

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今回のGPSログ

スラブ沢、として有名だそうで


「滑ったらずーっとしたまで吹っ飛ぶんだろうなぁ」と

 

なんとなく想像していましたが、だいたい合ってました。

 

それでは、実際の記録を見ていきましょう。

 

 

入渓地点まで

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林道ゲート手前駐車スペースに車を止め、沢沿いをひたすら歩きます。

 

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平標新道を南下。

だいたい一時間くらいで入渓点に到着します。

 

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入渓点。渡渉点のトラロープを超えて入渓します。

入渓点~第一スラブ

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割と川幅は狭め。

 

紅葉の色づきを感じつつ、歩きの遡行が続きます。

 

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西ゼンへの入り口。

しばらく歩くと、西ゼンへの入り口が出てきます。

このスラブの左っ側にも水流があり、そちらは東ゼンへの入り口となります。

 

この日は前日に雨が降っていたようで、水が流れていない部分もびちょぬれ。

左岸の草付きを頼りに上がっていきます。

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たわしでスタンスを作るH氏。

こすれば乗れるけど、次の足がないので結局左岸から草付きを辿ることに。

 

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見るからにヌメヌメ。

 

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先行パーティも見えます。(H氏撮影)

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スラブが濡れていなければ、水線横の乾いたスラブをフリクション効かせて登ることができるようですが、ご覧の通りヌメヌメなので基本は左岸の草付きを頼りながらの遡行となっていきます。

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第一スラブの入り口の滝。

 

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スケールがやっぱでかい。

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H氏は左岸をフリーで突破。

僕と山崎さんは右岸の草付きから巻きました。

巻くにしても木が生えていないので、どうしようもない草に頼りながらの巻きはしびれるものがあります。

 

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そして始まるスラブ帯。

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スラブ一面が濡れているので、乾いたところに足を置くということができず緊張感のある遡行。

スラブ帯もバカ広く、ライン取りにとても悩まされます。

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ただ、景色はめっちゃ綺麗!!

紅葉に染まる開けた谷の中をずーっと遡行することができます。

沢登りをしないと出会えない景色、って感じで感動もひとしおですが、あまりぼーっとしていると足元をすくわれる(物理)ので、安定したところで景色を堪能します。

 

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川幅が狭まり、連瀑帯をすぎると、第一スラブ終了。

 

第2スラブ~平票山山頂

 

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第二スラブ入り口の滝。

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行く前に、少し休憩です。

 

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それにしても、谷底に吸い込まれていきそうなスラブ。

またこんな綺麗な沢に行っていていいのだろうかってくらい景色が最高です。

(案の定takaさんに良い沢行き過ぎ言われたw)

 

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草付きのトラバース。かーなりわるい。

私はサードで登ったので、ずっとハーケンで取った支点でセルフとって待ってました。

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暇そうw

 

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草付きトラバースを抜け、第2スラブ中盤へ。

このトラバースはライン取りによっては不要になるかもです。

左岸の草付き沿いに進んだ結果トラバースになったので、直登できる人はしてもいいのかも。

 

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ちょいちょいスラブ面に乾いている箇所が出始めます。

この辺りからはフリクション頼りの足置きができてきて、快適さが増しました。

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水量も若干少なくなりはじめて、稜線方向に笹が見えてきます。

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次第に源頭部の様相へ。

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藪藪しくなってくる中。。。

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ついに沢がなくなりました。

腰くらいなのでとっても快適な稜線への詰め。

 

そして。

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沢を詰め上げて、山頂に至る。

こんなにも胸躍る山行ができる沢登りは、私の心をわしづかみにしたのでした。

 

紅葉の時期に行くことができたのもラッキーだったと思います。

改めて山崎さん、H氏、お誘い頂きありがとうございました。