【クラビー】タイのビーチリゾートでクライミングしてきた【海外クライミング遠征】2/3
タイにクライミングへ行ってきました。
前回の記事はこちら。
今回は2日目、クライミング・デイです。
早速見ていきましょう。
2日目 アオナンビーチ
クラビーでクライミングをする、と言っても海外という時点で知らないことが多く調べるのになかなか難儀しました。
まずはこのクラビーでクライミングをするにあたってのエリア情報からまとめてみます。
画像の通り、僕たちが宿泊したココテルホテルは上画像青枠で囲ったアオナンという場所にあります。
空港~アオナンはエアポートリムジンが出ていたりするので、アクセスはいいです。
アオナン自体にはクライミングのエリアはありませんので、
実際クライミングをする場合にはライレイやトンサイ、プラナンに向かう必要があります。
アオナンビーチから南東方面にトンサイやライレイはあるのですが、
徒歩や車でアクセスすることができないため、アオナンビーチからの渡し船を利用することになります。現地ではLongTail Boatと表記されていることが多かったです。
アオナンビーチ沿いに渡し船のチケットを売っている店があるので、
そこでチケットを購入。
チケットの種類はこのように沢山あるみたいですが、
僕たちは普通に片道のチケットを使用しておりました。
船着き場に入るところで係の人にチケットを渡しますと、少し待たされます。
多分ですがある程度人が集まるまで船が出ない仕様なのだと思います。
朝や夕方であれば、観光客が結構船を利用するのでそんなに待つことはありません。5分~10分くらい。
堤防があるわけではないので、砂浜から直接乗船します。
長ズボンは普通に濡れるのでハーフパンツ履いておくか、水着着ておくのが吉。
早速乗船です。
モーターボートなので、結構早い早い。最前に座っていると水しぶきが結構かかるので気にする人は中に入れてもらいましょう。
乗船時間は5分くらいですが、かなり気持ちがいいです。
この日の目的地はライレイビーチ。
ライレイウエスト到着。
ライレイは東西にビーチがあり、それぞれライレイイーストとライレイウエストに分かれております。イーストとウエストは道で繋がっているので、ライレイウエストまで船で行ってしまえばどちらも行くことができるので推奨です。
にしてもすげー岩。。。
ライレイの方がトンサイより初心者向けとの情報があったので、この日はまずライレイにてトップロープで登ることになりました。
イーストのクライミングショップでガイドの依頼と装備をレンタルします。
荷物について
LCCを使用しているので機内持ち込み7kgという縛りの中パッキングを済ませてきている僕たちは、結構切り詰めて装備を持参していました。
持ってきているのは
・ハーネス
・ビレイデバイス
・クライミングシューズ
・支点構築用のスリング、環ビナ
・懸垂バックアップ用のプルージックコード
・PAS
くらいのもの。
ロープとチョーク、クイックドローとヘルメットは現地にてレンタルしています。
LCCを使用せずに預け入れ荷物の重量制限を考えなくてよい場合は、ロープ等も持って行って良いと思います。使い慣れているものの方がいいですもんね。
僕はPetzlのBUG(18L)にすべて詰め込み、貴重品や撮影用のバッテリー等はサコッシュの中に入れておりました。
コタおさんはOMMのClassic25にきれいにパッキング。数日であればこの程度の荷物で済みます。
ワンマンさんはグレゴリーのザックに。ZULUだったっけ。
女性であれば化粧品や生理用品等男性よりも荷物が増えるので、もうちょっと容量多いザックの方が良いかとは思います。
帰国した時の荷物量はこんな感じ。
日本の税関の人に「ずいぶん身軽ですねw」と笑われました。。。
機内持ち込みだけで済ませたのは国際線では2度目でしたが、
ここまで削ったのは初めてかもしれません。
何がいいって預けた荷物を待つ必要もなし、ロストバッゲージの心配もなし、
ホテルまでのチェックインまでまだ時間があっても、荷物を持ったまま行動できる。このストレスのなさは革命的です。
旅行はUL装備めっちゃいいかもしれないなと思いました。
トップロープ開始
借りるもの借りて、いざ岩場へ。
ショップのお姉さんに案内してもらいます。
海岸沿いに面している岩場なので、海風がめちゃめちゃ気持ちいい。
ガイドのいる岩場はOne-Two-Threeと呼ばれているエリアで、すでに賑わっておりました。
日本人はおらず、欧米人と韓国人のクライマーを見かけました。
ガイドがかけているトップロープであれば、どれでも登っていいよという感じの雰囲気でした。
ガイドの人に「リードはできるか?」って聞かれましたが初日ということもあり「トップロープだけです」と答えておくと、じゃあお前ら二人でクライマーとビレイヤーをやってくれ、と僕とコタおさんが組むことに。ガイドさんはワンマンさんをビレイすることになったみたいです。
いざクライムオンです。
やっぱり海外の岩場ということもあり、そもそも使用しているロープが長い。
普通に60m70mが使われており、日本のシングルピッチのゲレンデの1.5倍はどこのルートもありそうな感じです。すごく新鮮。
岩質は石灰岩で登りやすいですが、所々つるっといきそうなところもあります。
つよい人はちゃんとスメアして乗れるのだろうけど、なかなか自分の足を信じられない。。。メンタルだなあとも思います。
終了点から振り返るとこんな景色。南国感がすごくてテンション上がります。
めっちゃ楽しい pic.twitter.com/DURwBV2dwX
— 和泉 (@6izumi9) 2020年2月9日
コタおさんが一本登り終わって、僕と交代。その後ワンマンさんが登る、みたいなルーティーンで回していきますが、ガイドの人の顧客管理がしっかりしているのか、次のルートが空くまで結構待つということがなくて、次はこれ登ってみ?とガンガン回してくれます。
このルートなんかは見た目30mはあるだろうというルート。トップロープとはいえかなり高度感がありますが、そんなことを考えるよりも目の前の岩に必死。
めちゃめちゃ楽しい時間が過ぎていきます。
あっという間にお昼の時間となり、一時解散。
昼飯を食べるのでクライミングショップのあたりまで戻ります。
この辺もまあ観光地価格(リゾート価格といった方が正確?)なので、空港より高いのは我慢しましょう。日本よりは安いので。
今日のお昼はこれ。だいたいライスをそれぞれ頼んで、好きなおかずもそれぞれ一個ずつ頼んで回して食べるのが色々なタイ料理を楽しめて良いかもです。ヨーロッパほど単品の料理の量は多くはないですが、ちょっとちょうだい!がしやすい量ではあります。
半日ガイドとレンタルで確か1000THB。1日で1000THBだと思っていた我々は少しぶー垂れていましたが、日本円で3000円。
午前中都内のボルダリングジムに入会料込みで行くよりも安いし、何より外岩なのでまあ妥当な金額なのかもしれません。安全マージンもあるでしょうし、技術料というのは物価とはあまり関係がないものです。
昼飯を食べて午後も岩場へ。1000THBが思いのほかでかかったのと、トップロープかけてくれている(=リードしてロープをかけてくれている)くらいでビレイは自分たちでしていたので、レンタルだけにして他のところに行ってみようとなりました。
やってきたのは同じエリアの端っこ。先ほどトップロープで登っていたルートは6aや6bのルートでしたが、リードしなければいけないので5まで落としてルートを探してみた結果、近いところでここに行きつきました。
木陰なので風が吹けばまだ涼しさを感じることができます。
ロープ用のシートとしてござみたいなシートも借りてきているので、広げて準備を始めます。
5や6aのグレードと言っているのはフレンチグレードで、よく日本のクライミングジムや外岩のルートで耳にする5.10aなどの表記はデジマルグレードと呼ばれるアメリカのグレードです。
ここの岩場のトポにはフレンチグレード6aより下については5a,5b,5cではなく「5」と一括で記載されてしまっているので、デジマルグレードに変換したときのグレード感は幅が広くなりますが、いずれにしても5.9しかないと思っていただいて問題ありません。
まずはコタおさんリード。終了点へと支点構築に向かいます。
さっきの海辺のところよりは赤茶けている岩質。石灰岩には変わりないと思いますが、海辺でないので土が結構ついてたりします。
支点構築が終わったようで、僕とワンマンさんもトップロープで登ります。
やっぱりフレンチグレード5とあって、先ほどの海沿いの岩場よりは登りやすい印象。
午前中の岩場は6a、6a+、6bなどなどのグレード感だったと記憶しています。
2本目は左側へ。トポには載っていない終了点があったので、1本目の終了点からロワーダウンで終了点へアクセス(リードするにはなんだか嫌な感じだったので)。支点構築をし直してトップロープ再開。
若干被っており、ルートは短いながらも登りがいのある良い無名ルートでした。
3本目はもう一個左。ここは僕がリード。
マスタースタイルでのリード、実は初めて完登することができました。
まさかの海外で達成できるとは思わなかった。。。
リード頑張るぞ!!ってモチベーションがめっちゃ湧いてきたので、どんどん強くなれるように沢山登りたいと思います。
2日目終了
てなわけで、1日中登っておりました!
まだこのくらいしか登れない僕でも、1日中ずっとクライミングで楽しむことができました。
そんな懐の深さもここの魅力かもしれません。
今までは山の中で海というものがあまり身近になかったので、海岸沿いでのクライミングがピンとこなかったのですが、これを経験してしまうと海岸沿いでのゲレンデにめちゃめちゃ行きたくなる病にかかってしまいます(個人差あり)。
っていうか、登ってる時はめっちゃ熱いけど、
南国感がハンパなくて超絶楽しくなってくるのでもうなんだか頭の中はちゃめちゃ。
夜はやっとビール!!!オラッ!!!
シンハ―ビール!!!
トムヤムクン!!!
エリエリのプビ!!!
チャラチャラのパーハン!!!
オロオロのトムレツ!!!
ってわけで優勝できるので、みんな行こう(最後雑すぎではw)。
次の記事は三日目~帰国までお届けします。
では。