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登山や旅行、たまに動画編集をつらつらと。

【DAY1】まだまだ夏は終わらない!!槍をブチ抜く北アルプス横断の旅【中房温泉~大天井岳】

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もう夏が終わります、和泉です。

 

下手するとよくあるアフィとかYouTubeの動画みたいなタイトルになっちゃう……。 山ブログ書いてる人、毎回大変だなと既に感心しております。

 

という訳で、本ブログ初の山行記録の記事は北アテン泊縦走の振り返りをば。

 

 2019年9月14日から17日にかけて、北アルプスを横に繋ぐ山旅をしてきました。

 

登山口は北アルプス3大急登とも言われる合戦尾根の入口、中房温泉よりスタートです。

 

yamap.com

↑YAMAPでも軌跡をご覧になれます。

 

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今回の縦走の軌跡。ほんとは室堂まで行く予定だった。

ここから表銀座縦走路を経て槍ヶ岳へ、その後は裏銀座方面へと抜け雲ノ平、果ては薬師岳への登山起点となる折立まで至る長い長いルート(当社比)となります。

 

ちょうど昨年のこの時期、2泊3日で中房温泉からスタートし大天井・常念・蝶を通るパノラマ銀座縦走をしていたワタクシ。

 

縦走中ほぼずっと槍ヶ岳を右手に見ることになるこのルートを通り、来年は槍だなと決意していたのでした。

 

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午前5時40分、中房温泉燕岳登山口着。

 

金曜日の夜、仕事終わりに駅ロッカーに預けていたザックを回収し、毎日アルペン号の出発地の1つである竹橋駅毎日新聞社へ向かいました。

 

そこから夜行バスでのアクセスとなっています。


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この合戦尾根、北ア3大急登と言われているようですが、個人的にはあまり急登感がないような気がしています(キツいことはキツい)。

途中の合戦小屋までは第1〜第3ベンチ・富士見ベンチと、合計4つも休憩ポイントが設定されているのです。


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また燕岳は脆い花崗岩質の山ですので、上にあがるに従って侵食されやすいこのような登山道が多くなっていきます。

 

つまり土による泥濘もなく、某バカ尾根のような階段地獄でもない、ガリガリの地面ですので信じることでグリップ力が上がると噂の我らがビブラムソールも、この時とばかりに抜群のグリップ力を発揮し、自分の歩幅をコントロールしながら登ることの出来る比較的足に優しい急登であることが分かります。

 

……急登であることには変わりないようです(ただ、奴は北ア3大急登の中では最弱……と思ってる人は意外と居そう)。

 

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そんなこんなで登り始めて1時間40分後、合戦小屋に到着。

ここのスイカはめちゃくちゃ美味しいのですが、販売している期間に限りがあります。

去年9月末に訪れた際にはもう販売していませんでしたので、だいたい9月中旬頃までの販売となっているようです。ご参考まで。

(ちょうどこの1週間後に来た方は、残念ながら売り切れだったようです。。)


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合戦小屋を過ぎると森林限界を越えてくるのか、景色がぱっと開けてきます。

尾根から左手に見えるは、今日の目的地である大天井岳。その右奥にはちょこんと顔を覗かせる槍ヶ岳

 

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去年のこの時期もそうでしたが、合戦尾根のこの辺は少し紅葉の気配を感じることができます。

高山には季節が一足先にやってきて、すぐにまた去っていく。

山ならではの情景と言えるのでしょうか。

 

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合戦小屋からは尾根上の視界も通るようになってきて、中々の眺望。

2時間40分ほどで燕山荘に到着です。

 

ここに来るのは3回目になりますが、やっとの思いで稜線上へと這い上がったときの

槍・穂高裏銀座方面の山々がパノラマでバーンッ!!と広がるこの瞬間、めちゃくちゃ好きなんですよね。

北アルプスはここが初めてだったのですが、初めてこの光景を見たときには

自分の山の世界が一気に広がっていくようで、言葉が出ませんでした。

 

人間ってほんとに感動すると、語彙力が皆無になって「……ぉお」とか「あぁ……」とかしか声が出ないんすよね。ちっぽけなもんです。

 

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ここすき。

おにぎりを食べて休憩もそこそこに出発です。

ちなみに、この画像では映ってないですがこの看板の左っ側の道を進むと燕山荘の裏手になりまして、ちょっとそこまで行くだけでパノラマ銀座と表銀座、人がほとんどいない中で両方眺めることのできるゴキゲン・スポットがあるので、燕山荘に来たときには寄ってみてください。

 

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槍・大天井・常念方面。大天井で分岐となる。



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燕岳。今回は山頂スルー。

 DAY1となる本日は、のんびり大天井岳までで終了となります。

燕岳~大天井~常念~蝶と縦走するパノラマ銀座縦走を考えている方は、1つ気を付けておいてほしいことがあります。

 

合戦尾根の急登を登り切り、見るも美しい燕岳が姿を現す稜線上。

ホスピタリティ溢れる燕山荘。

そこで提供されるは美味しいごはんやスイーツやビール。

 

これらの欲望に絡めとられて、

「あ~もう今日はここでいいやぁ~~!アハハ!!」

などと燕山荘のテン場に幕営すると、翌日痛い目に遭います。

 

というのも、パノラマ銀座縦走は通常CTで考えると上高地まで2泊3日の行程です。

1日目に大天井岳、2日目に蝶ヶ岳、3日目は上高地へ下山とするのが一般的と言えるでしょう。

 

少し考えれば分かりますが、1日目に上記のような天国で停滞すると

2日目は燕岳~大天井岳常念岳蝶ヶ岳までを爆走する他なくなります。

特に3日目にバスを予約している場合はなおさら。

 

……お気づきでしょうが、昨年の私はこれをやらかして

不慣れなテント泊装備のクソ重パッキングで10時間行動を強いられました。。。

聡明な読者の皆様におかれましては、どうか大天井岳での宿泊を。

 

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というわけで前回の反省を生かしどんどん進みます。

 

この稜線、左っ側に雲が湧きやすいのですが

まだ午前中のこの時間帯はすっごくいいお天気に恵まれ気分上々。

 

目指す大天井岳が真正面に、

2日目の目的地である槍ヶ岳を眺めながらのトレイルです。

 

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大天井岳が近くなってきました。右下から左上にかけて線が入っていますが、

あの線が登山道になっています。

 

大天井岳の頂上直下、大天荘へと宿泊またはテント泊をする場合はこちらへ上がり、

大天井岳のピークをスルーして大天井ヒュッテ、東鎌尾根方面へそのまま進む場合は

この斜めに伸びている登山道を上がらずに、そのまま右側へと進みます。

 

今回は上へ。

 

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大天井岳から東鎌尾根に入るまでの道、喜作新道を切り開いた小林喜作さんのレリーフが岩壁に埋め込まれています。これにより槍までの表銀座が1~2日で行くことが可能となったのですから、感謝してもし足りないほどの偉大な御仁です。

 

ここまで来ればあと少し!

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季節外れ(?)のコマクサ。見れて良かった。

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来た道を振り返ります。

こんな天国のような道を歩けてとても幸せです。

みんな山に来ればいいのに。。。

(でも山が混むのはやだなぁ)

 

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とーーーちゃく!!!

11:13、大天荘です。

 

雲一つない青空とはこのこと、直射日光が暑いくらいです。

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槍・穂高方面もバッチリの最高の登山日和です!

これ書いててほんと山行きたくなってきた……。

 

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大天井岳山頂直下から常念方面も、めちゃくちゃ歩きやすい道が広がっています。

 

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フォロワーさんの真似して写真撮ってもらった。めっちゃ機嫌よさそう。

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晩御飯。最近のフリーズドライはすごい。

てなかんじで初日は大天井岳でまったり槍を眺めて過ごしました。

 

食料については追ってこのブログにて記事を書きたいと思うので、

首を長くしてお待ちください。

 

これにてDAY1は終了。明日のためにこの日は17時に就寝しました。

 

DAY2に続く。。。