We apologize for the inconvenience.

登山や旅行、たまに動画編集をつらつらと。

【赤岳鉱泉】アイスキャンディフェスティバルに参加してきた【小屋泊】

 

僕がその祭りの存在を知ったのはちょうど1年前。
赤岳鉱泉という八ヶ岳主峰の名を冠する山荘のことを調べていた時でした。

 

アイスキャンディフェスティバル。


最初は何のことだかさっぱりでしたが、アイスクライミングなるもののフェスティバルで、すごい人たちがたくさん訪れている印象を受けた覚えがあります。

 

ライミングに少し手を出し始めて、将来的にアイスクライミングをやるかどうかは別として、次第に興味がわいてきたのでした。

 

そんなアイスキャンディフェスティバル。
数ヶ月前から人数を集め始め、赤岳鉱泉の個室を予約して
念願叶って今年行ってきましたので、その記録を主観マシマシで書いていきたいと思います。

 

 


アイスキャンディフェスティバルって?

 

八ヶ岳・赤岳鉱泉にて毎年2月頭に開催されているお祭りで、
その目玉は何と言ってもアイスクライミング。

赤岳鉱泉横の敷地に組まれた足場に、シーズンになると水をかけ凍らせを繰り返して人工氷瀑が作られます。

このアイスキャンディ、通常時であれば1回の使用料を払えば使えるのですが、
フェスティバル開催時は少し勝手が異なります。

 

言ってみればアイスクライミングの体験会のようなものなので、
ビレイヤーはスタッフがやってくれます。

持ってくるものとしては冬靴ハーネスくらい。
アイスキャンディ上部の鉄パイプにはラウンドターンで支点構築されており、
そこからトップロープとしてすでにかけてあるのでロープも不要。

 

ハーネスにも特に何もつけずに参加可能です。
(ハーネスに何もついてない状態ってなんか変な感じですが)

 

アイスアックスと縦爪のクランポンも各メーカーのブースにてレンタル可能。
色々な種類の製品を試すことができます。


ただ、アックスとクランポンについては1本登るたびに返却が必要となるので
注意が必要です。
沢山の人がレンタルしに来るので、自分1人で占有しないよう気を付けてください。


とまあ、フェスティバル中の2日間は至れり尽くせりで登ることができるので、
まずは試しにやってみたいという僕みたいな人には丁度良い機会なのでした。

 

 赤岳鉱泉1日目

 


前日深夜、レンタカー屋へと移動する一団。
深夜移動をして朝までは快活クラブで仮眠をとります。

早朝5時。
快活クラブ石和店を出発。
今回はレンタカーなので、スタッドレスをオプションで付けているにとどまっています。
タイヤチェーンがないので、八ヶ岳山荘の駐車場止まりです。
駐車代1,000円を払いに外にでると、、、

何じゃこりゃ。

 

 

八ヶ岳山荘がこんなに埋まっている姿は初めて見ました。
ほんと、駐車場空いていてよかった。。

事前のポスターでアイスキャンディを1日目体験できるのは先着100名との記載がありましたので、もう少し早くいった方が良かったか……と思いつつとりあえず美濃戸山荘までの林道を歩いていきます。

 

美濃戸山荘までの道は途中からすでに凍結があり、チェーン必須の林道となっています。


登山者はというと軽アイゼンをつけている人がちらほら。


まあ後ろに転んでもザックがクッションになるだけで済む林道なのでつけなくてもまぁって感じですが、不安な人は軽アイゼンつけた方がいいかもしれないです。

 

八ヶ岳山荘から歩くこと2時間ちょっと。


ようやく今回の主役が姿を現しました。

 

赤岳鉱泉とアイスキャンディ。

 

 

こういうのほんとかっこいいっすよね。

ステッカー欲しい。

 


個室に荷物を置いて、とりあえずぐだぐだします。

 

 

窓には綺麗な窓霜。

 


ちょっと早めのご飯も頂きつつ、受付の時間まで待機。

 

赤岳鉱泉には5種類のカレーがありますが、今回は僕の直前で白ご飯が終わってしまったので、ボロネーゼ生パスタを注文。お値段900円。これがうまい。

 

ついてみてわかったのですが、赤岳鉱泉への先着順ではなく
受付開始からの先着順となっていました。

12時から開会式が行われ、その後に受付開始となると小屋の人から話を聞いていましたが、実際は開会式が始まる前からアイスキャンディの行列は作られていたようで、開会式5分前に外に出た時にはこの行列。


ハーネス類を装備してもうできる状態になってから並び始めた方がいいのか、などなど実際に並ぶ人にとっての細かい情報を得られなかったので、個人的にはこの辺についてもう少し事前に詳細が知りたかった。。。

何はともあれ、長蛇の列も潜り抜け受付を済ませることができました。

受付開始時にはやまきふ共済会というところの保険料として500円がかかります。黄色いガムテープを見える位置に張り付けたら完了です。


同意書については通常時のアイスキャンディと同様の書類となっているようみたい。

この時に、2日目の各メーカーが主催するイベントの抽選用紙も渡されるので、もうどこのイベントに申し込むか決まっている場合はすぐに書いて各メーカーブースへ出しに行った方が無難です。


僕は最後までどれにしようか悩みに悩んでいたら、シェルのポケットに入れていた用紙がクッシャクシャになっていたので気を付けてください笑

 

 

アイスキャンディ自体の受付が終わったら、もう戦いは始まっています。

空いていそうなルートの前に行って、色付きの番号札をもらえればそのルートに並ぶことができます。

番号順に呼ばれるので、一度札を受け取ったらしばらく待機。

自分の番が近くなってきたら、登れる準備をしておきましょう。

 

アイスアックスや縦爪のクランポンを持ってないよ、という方は
この時間に各メーカーのブースに行って、レンタルを済ませてくるといいと思います。

 

それにしてもいい天気。それほど寒くもなく、日向にいるとポカポカ陽気です。

 

大同心と小同心をバックにアイスクライミング。最高ですね。

 

時間になるとお肉を焼いてくださっていたり、おしるこの配布が始まったりします。なんだ、やっぱりお祭りじゃないか!!

ちなみに、肉を焼いているところで今か今かと待っていたら、
隣で花谷さんが肉を焼いてくれているのに気が付きました。

マジでびっくりした。。。

これは甲斐駒黒戸尾根に行かなければなるまい。。
お肉ありがとうございました!!

 

撮ってもらった写真。
体験会でトップロープなのに、お天気のおかげかレンタルした装備のおかげか
「あれ?なんかイケてるんじゃね??」
と勘違いしそうになります。
写真撮っていただいてありがとうございました。
あなたの写真の腕が良いんです。

 

 

1回のトライには制限時間がついていて、
3分30秒以内に登りきらないと強制的にタイムアップ。
ロワーダウンさせられてしまいます。

合計でトライできた本数はできた本数は3本だったと記憶しています。

そんなこんなで1日目はずっとアイスクライミングをしておりました。

 

ンマァイ!!!

 

夕飯はビーフシチュー。

今までステーキしか食べたことがなかったので、これはこれで新鮮でした。

 

 

1日目の夜、公式のタイムスケジュールを見た方はわかると思いますが、
著名な方々がいらっしゃっており講演会が行われていました。

そんな中僕たちの部屋はというと、
持ってきた合計5本のワインを開けるのに苦戦していたのでした。

 


誰だよワイン合計5本にしようって言ったやつ。。。

 

 


元々合計4本だったはずなのに、気を利かせたつもりか1本余計に買ってきた奴は誰なんだよ。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕か。。。。

 

 

いや、だって大の大人が7人も集まってたらそりゃ酒盛りになるでしょうよ!!


11月に赤岳鉱泉で泊まった時はワイン2本しかなくて速攻でなくなっちゃったんですもん。しかもほぼ2人で開けてたし。

 

それを考えたら7人もいて足りなくなっちゃうのはつまらない!!と思っちゃったのがアホでした。大変申し訳ない。


今回の同行者の知り合いが別のグループで来ていたので、飲みきれないからと1本もらってもらうことに。

 

そこからは中々の地獄。
普通に飲んでみたり、ホットワインにしてみたり、グリューワインにしてみたり。
手を変え品を変え、何とかほとんどを消費しきることに成功しました。

赤岳鉱泉2日目

 

 

 

翌日。

 

 

 

二日酔いです。


ほんとうにありがとうございました^^

 

 

2日目のイベント抽選に通らなかった組の3人が赤岳に行くというので
途中までついていきましたが、どうにも調子が悪い。

 

行けないことはないんですが、ちょっとゆっくりしたいってのもあり途中で撤退を決定します。

 

とはいえ暇なので、赤岳鉱泉に戻る前に中山展望台へ。

 

着いてみると、意外にも誰もいませんでした。
赤岳の地蔵尾根や阿弥陀岳北稜に取りついている人が肉眼でも目視できました。

たまにはこんなゆったりした時間もいいかも、と思いつつしばし一服。

 

 

 

 ヤクちゃん!!!かわいい!!!!

僕も2日目の抽選には外れてしまっているので、当選してアイスキャンディを登っている組の元へ行って、みんなの写真を撮るなどしておりました。

 

 

とまあこんなのんびりとした2日目を過ごし、午前中のアクティビティが終了。
毎回恒例との噂のじゃんけん大会では何の成果もあげられませんでした。。。
マムートの白いシェル欲しかった。。。

 

 

じゃんけん大会後、すぐに下山しました。 

 

 

 

 

帰りは定番もみの湯へ。

クライマーあるある(なのか?)として露天風呂の岩のカチに手をかけてみるというのがあるそうで、それを聞いて以来露天風呂の岩が気になるようになってしまったのは僕だけでしょうか。


帰りの中央道もそんなに渋滞はなく、割と早い時間に戻ってくることができました。

 

 

車の中からの南アルプスの光芒。

 

早めの夕飯はテンホウというお店でガッツリ3人前の担々麺!

右が普通のサイズのラーメンです笑

 

たらふく食べて帰りました!

 

 

 

参加してみて


人生で初めてのアイスクライミング体験となった今回ですが、思っていた以上にめちゃめちゃ楽しい!!ということを知りました。

 

腕で登ってはいけない、というのはアイスクライミングの常識のようで、
できるだけ打点の高い位置でアックスを打ったら、縦爪をぶっ刺した後に腰を氷壁に引き付けるように足で体を持ち上げると、腕がパンプせず長時間の登攀が可能とのこと。

 


最初はその感覚が全く分かりませんでしたが、意識してやってみるとこれが全然違う。

 

違うのはわかるんですが、そもそもアックスの振り方がなってなさ過ぎて結局腕がめっちゃ疲れるというだめだめっぷりでした笑

 

これからアイスクライミングをやるかどうかまだわかりませんが、とっかかりとしてはとても有意義な時間を過ごすことのできるフェスティバルだと思います。

 

今回7人も集めていったのは、赤岳鉱泉の個室をできる限り取りやすくするためでしたが、みんなでわいわい移動してアイスクライミング行くってのもなんだか合宿みたいでわくわくしたのでした。

 

最低限冬靴とハーネスを持っている方でちょっとでも興味のある人はぜひ行ってみてください。すごい楽しいです。

 

といったところで今回はここまで。
雑多なレポにお付き合いいただきありがとうございました。

では。